『銃皇無尽のファフニール』を久しぶりに観た感想

 

はじめに

アニメ『銃皇無尽のファフニール』(じゅうおうむじんのファフニール)を久しぶりに視聴したので、今回の記事では、改めて観て感じたことを簡単に述べていきます。あらすじや設定などはあまり述べません。ファフニールを観たことがある方は内容を思い出してみてください。

 

ちなみに、僕はファフニールのアニメだけでなく、原作のライトノベルも全巻購入して読み通しました。ファフニールの世界観などの知識はかなり持っていると自負しています。

 

第1話 竜園のミッドガ

水着を海に流されたイリスちゃん

主人公の悠が裸のイリスちゃんと遭遇してしまう場面から物語は始まりました。主人公のラッキースケベはこの手の作品ではよくある展開ですが、イリスちゃんは最初は悠を警戒していたものの、結構早い段階で悠を信頼したなと思いました。イリスちゃんはとても良い子です。

 

女しかいない学園に男主人公が編入するという設定もたまに見られるものでしたが、「私は反対です!」と述べるヒロインが現れるのもまさにテンプレートそのものでした。第1話は世界観の説明や能力のお披露目等で終わりましたが、最後にイリスちゃんのお腹の竜紋が光っていて何やら不穏な展開が予想されます。

 

第2話 白のリヴァイアサン

悠が大好きなロキ少佐

竜紋変色者は誰だという騒ぎになりましたが、その竜紋変色者はイリスちゃんでした。イリスちゃんは飛び降りて死のうとしていましたが、イリスちゃんは怖くてできませんでした。「私は強い子じゃなかったよ」と言っていましたが、飛び降りなかったイリスちゃんは少なくとも弱い子ではないと思います。

 

イリスちゃんが竜紋変色者だと判明しても誰もイリスちゃんを責めたりしません。「D」という同じ運命を抱いている者同士、やはり絆が深いのだなと感じられました。

 

悠がイリスちゃんの護衛となりましたが、パンツを見せようとしたり勝手にお風呂に入ってきて勝手に悲鳴を上げたりとイリスちゃんはいつものイリスちゃんでした。イリスちゃんの心が和らいでいる様子が見られてとても良かったです。

 

第3話 咆哮のファフニール

悠の手を汚させたくない深月

リヴァイアサンがやってきましたが、そう簡単には足止めできません。ここで、今までポンコツ扱いされていたイリスちゃんの能力がリヴァイアサンに対して一番有効だと判明します。必死に叫びながら抗っているイリスちゃんの姿が印象的でした。

 

最終的に悠が秘めていた力と深月の最終攻撃によりリヴァイアサンを討伐することができました。25年間もウロウロしていた災害級の怪物を討伐した彼女らはもっと世界中から信奉されても良いのではと思いました。イリスちゃんのキスはご褒美ですね。

 

第4話 竜人のティア

転校してきたティア

学園にDの転校生が二人やってきましたが、幼いティアは自分がドラゴンだと言い張る変わった子でした。悠と昔会っていたティアですが、悠への懐き具合が異常でした。イリスちゃんの温かい言葉をティアが普通に無視していたのは面白かったです。イリスちゃんは「うぇっ!?」って言っていました。

 

ティアの悠への懐き具合は本当に凄かったのですが、思っていたよりも早くティアはクラスに馴染むことができました。リーザの面倒見の良いところはすごく好きです。クラスメイトは家族だという彼女の心情はとても良いですね。

 

第5話 禍焔のムスペルへイム

力を暴走させるティア

ティアにはまだ自分はドラゴンだという気持ちが残っていました。ですが、悠やリーザ達との信頼関係はさらに築けていけている印象です。優しいお仕置きをするリーザはティアの言う通りママみたいでした。

 

今回は眼福の水着回でもありましたが、ティアと棒倒しで勝負して何回も負けているイリスちゃんが面白かったです。イリスちゃんの精神年齢は幼いティアと同じぐらいですね。いい日常回だなと思いましたが、最後にはヘカトンケイルが急に現れ、大ピンチです。

 

第6話 紅翼のティアマト

ティアが欲しいキーリ

学園内に急にヘカトンケイルが現れたのですが、ヘカトンケイルに気を取られているうちにリーザとティアのもとへキーリが襲撃してきました。キーリはとても強くリーザは全く相手になっていませんでしたが、リーザのティアを守りたい気持ちがかなり伝わりました。お互いに逃げてと言い合っていたリーザとティアの関係が尊いです。

 

ティアが連れていかれそうになった時に悠が来てくれました。またティアの心が揺らぎますが、今までの思い出によってティアが踏みとどまったのが嬉しかったです。キーリはなんだかんだでいなくなってくれましたが、まだヘカトンケイルが残っています…。

 

第7話 スカーレット・イノセント

ヘカトンケイルを撃退した悠達

悠達だけでなくティアも戦いに参加し、ヘカトンケイルを何とか撃退することができました。やはり悠の切り札の力が半端ないです。目を覚ましたリーザとティアの会話がまた尊かったです。この二人の関係性は美しいですね。

 

ティアと一緒に怒られているイリスちゃんがまた面白かったです。イリスちゃんは本当に可愛いですね。深月は深月で悠のことを思っているのですが、悠の記憶の事情を考えると、深月がすごく可哀想だと思いました。

 

第8話 侵攻のバジリスク

心が強いイリスちゃん

次はバジリスクを討伐するぞということでミッドガルの外へ行くことが決まりました。楽しい船旅が始まったと思っていたらリーザと深月が言い争っていました。お互いに信条があるのですが、第三者から見ると不毛な言い争いでもありました。

 

深月の口から二年前のことが語られました。深月の親友だった都もまた優しい子だったのですが、優しい都は深月を守るため、ドラゴンになることを受け入れてしまいました。

 

深月は都を討伐することになりましたが、深月の辛さは想像を絶するものでしょう。都は篠宮先生の妹でもありますが、引きずっているところを全く見せない篠宮先生も凄いなと感じました。

 

第9話 絶海のフロントライン

みんなをまとめる篠宮先生

作戦前に束の間の休息を取ることになりました。フィリルの策によって温泉に誘われた悠の状況が面白かったです。楽しそうにしているヒロイン達の場面と陰で冷や汗をかいている悠の場面が切り替わるたびにBGMの明暗も切り替わっていました。急に携帯が鳴ってくれたおかげで悠は一命をとりとめました。もしバレていたらどうなっていたのでしょう。

 

ニブルがバジリスクを討伐するためにミストルテインを落としましたが、残念ながらバジリスクが急に第三の目を開眼してしまい、防がれてしまいました。これは、反則かよ…と思いました。ティアも苦痛を訴えだし、また不穏な雰囲気が出てきましたね。

 

第10話 赤色のカタストロフ

バジリスクに苦戦する深月

ニブルの次に悠達がバジリスクの討伐を目指すことになりました。作戦も今まで以上に考えて練られていた気がします。イリスちゃんが特訓していた場面が少しありましたが、第1話と比べるとイリスちゃんは本当に成長したなと感じました。何だか嬉しくなりましたね。

 

悠達は必死に力を振り絞りましたが、バジリスクは討伐できませんでした。リヴァイアサンと比べるとバジリスクの討伐は容易ではありませんね…。アリエラの「おばあちゃんになるどころか骨までなくなっちゃうよ」って感じの言葉は少し面白かったです。

 

第11話 天墜のミストルテイン

正体はキーリだった穂乃花

敗走となってしまいましたが、悠がニブルのミストルテインを利用した新たな作戦を思いつきました。リーザと深月がまた言い争っていましたが、今回はみんながいてくれたこともあって丸く収まりました。深月もリーザも仲間思いで良い子です。

 

そして、船旅に同行していた穂乃花がティアを攫おうとします。穂乃花の怪しい場面は10話辺りでも見られましたが、とうとう正体がキーリだと判明してしまいました。穂乃花の出番はそこまで多くはありませんでしたが、バジリスク戦では共闘していたので、やはり悲しいですね。

 

第12話 アンリミテッド・ファフニール

ずっと苦しそうにしているティア

キーリとの戦いですが、悠があっさりキーリに勝ちました。悠が普通に強いところもありますが、前回と比べると本当にあっさりな気もしました。穂乃花の正体を知って泣いていたイリスちゃんが本当に優しすぎて、見ていて悲しかったです。

 

再びバジリスク戦が始まりました。ミストルテインと共に落下していく悠達ですが、少しずつ落下していくミストルテインの場面はとても緊張感がありました。最終話なこともあり、これが最後の戦いなんだなということがかなり感じられました。とても良かったです。

 

最終的にバジリスクの討伐に成功し、ティアも元に戻りました。勝利を祝うためにみんなで抱きついていたのが印象的でした。また、悠の記憶の事情をイリスちゃんが知っていて深月が知らないのはあまりにも深月が可哀想だなと感じましたが、イリスちゃんのメインヒロインらしさや優しさがたくさん見られて満足しました。最終話だけEDが全員の合唱になっていたのも素晴らしかったです。

 

おわりに

改めてファフニールを視聴し、改めて尊い作品だなと感じました。下手をすると命を落としてしまう世界なこともあり、ヒロイン達の絆はとても深いものでした。抽象的な表現をすると本当に美しい作品だと思います。何度でも見返したいです。

 

ファフニールの話は今後も原作で続いていくので、興味のある方は機会があれば読んでみてください。かなりの良作だと太鼓判を押しておきます。