『悪魔のリドル』を久しぶりに観た感想

 

 

はじめに

アニメ『悪魔のリドル』を久しぶりに視聴したので、今回の記事では、改めて観てみて自分が感じたことを簡単に述べていきます。悪魔のリドルを観たことがある方は内容を思い出してみてください。

 

第一問「世界は□□に満ちている」

一人だけ試練を難無くこなす兎角さん

誤解が生じることを承知で悪魔のリドルを一言で述べると、悪魔のリドルは「暗殺者12人と暗殺のターゲットの1人の13人の女子の学園生活を描いた作品」ですね。第1話の時点では全員集まっていませんが…。名前だけだと男子だと晴ちゃんに勘違いされていた女子の方々は可哀想でした。

 

悪魔のリドルは個性的なキャラが多く、自分は兎角さんが結構好きです。自己紹介で兎角さんが自分の名前の由来を「ありえないもの」と堂々と説明していたのが少し面白かったですね。

 

第二問「胸の中にいるのは?」

ラスボスかと思われた純恋子さん

最終的に黒組の少女達が全員揃いました。オリエンテーションにより早い者勝ちの暗殺が始まろうとしていましたが、伊介さんがフライングしてしまいました。兎角さんは吞気に特訓していましたが、春紀さんの言葉が無ければ晴ちゃんはもうやられていましたね…。

そして、とりあえずオリエンテーションが始まりましたが、兎角さんは晴ちゃんの守護者を名乗り出ました。面白い展開です。ここから11人の暗殺者と1人の暗殺対象と1人の守護者による暗殺劇がついに始まります。

 

第三問「赤いのに赤くないのは?」

兎角さん

暗殺劇が始まる…と思いきや多くの女子達は手を出さずに普通に学園生活を送っていました。失敗したら退学というルールもありますし、様子見といった感じでしょうか。しかし、自分の最推しの武智さんがトップバッターとして暗殺予告を出しました。

最初は晴ちゃんに親しく接する武智さんでしたが、兎角さんは武智さんをすっかり疑っていました。なお、武智さんが「犯人はあいつだよ」と言ったらそれを信じてしまい、そのままあっさり武智さんの罠によって閉じ込められてしまった兎角さんは何だか情けなかったです。兎角さんって実は純粋なのでしょうか。

 

晴ちゃんが結局ピンチになりますが、兎角さんが駆けつけてきてくれました。ちなみに、武智さんを最後に倒したのは晴ちゃんでした。兎角さんは役に立ったのか役に立ってないのかいまいちよくわかりませんでした。兎角さん…。

 

第四問「突然やってきて、帰ることのないものは?」

勉強してなさそうな鳰

暗殺者の皆さんがみんな真面目に試験を受けているなんて、意外と真面目ですね。伊介さんは留年する気満々ですね。今回は黒組で一番成績が良さそうな神長さんが仕掛けてきましたが、冷蔵庫の罠に気付いた今回の兎角さんはお見事でした。よく気づきましたね。

 

晴ちゃんの要望で兎角さん達は図書館に忍び込んでいましたが、ここで神長さんに襲われます。しかし、武智さんと比べると、暗殺なんてやめたい神長さんは弱かったです。それにしても、試験の成績が悪い順に試験を返却するなんて先生は意地悪ですね…。

 

第五問「籠の鳥を外に出すには?」

演劇にワクワクする晴ちゃん

今度は創立記念祭でロミオとジュリエットの演劇を行うことになりました。先生と剣持さんが特にやる気満々でした。伊介さんはともかく純恋子さんまで「こんな仕事やってられない」と言っていたのは意外でした。昼の番場ちゃんは真面目に仕事していましたね。

 

今度は春紀さんが仕掛けることになりますが、伊介さんが邪魔してこなかったのは案外意外でした。春紀さんは最後、自分も死ぬ覚悟で晴ちゃんを殺そうとしますが、皮肉にも春紀さんが作った小道具のおかげでみんな助かってしまいました。春紀さんも生きてて良かったですね…。先生が一番可哀想でした。

 

第六問「綺麗な花には□□がある」

黒組の写真撮影

今回の刺客は桐ヶ谷さんでしたが、その前に剣持さんが雑に処理されていました。基本的に各回で誰かにスポットが当てられ、そのキャラがキャラソンを披露する本作ですが、剣持さんだけキャラソンの披露がありませんでした。一番演劇に力を入れていた生徒でしたし、あまりにも不遇です。

 

千足さんに関してはターゲットがエンゼルトランペットでしたが、そのエンゼルトランペットは実は桐ヶ谷さんでした。誤解によって千足さんと兎角さんが戦っていましたが、「こいつの傍は安全だ」とこいつ呼ばわりされていた先生がまた可哀想でした。

 

ロミオとジュリエットの最後の場面で、それぞれの役を演じている千足さんと桐ヶ谷さんは二人仲良く倒れてしまいました。「本当に死んじゃったのかと思ったよね~」と観客に言われていたので、これは逆に死んでしまったと多くの視聴者は考えそうですよね。

 

第七問「永遠に追いこせないものは?」

プールに来た黒組

黒組の人数がどんどん減っていきますが、今度はみんなでプールでのんびりしようという展開になりました。そして、言いだしっぺの首藤さんが今度は仕掛けてきます。パスワードのことを言われ、「パスワードを教えろ」と臆せず堂々と言っていた兎角さんが面白かったです。

パスワードの数字を記すカードを探そうという展開ですが、スイカの中にどうやってカードを仕込んだのでしょうか。パスワードの入力回数が限られているのに自分のラッキーナンバーをとりあえず入力する伊介さんも面白かったですね。とりあえず今回も無事晴ちゃんは助かりましたが、首藤さんは結局何歳なのか…?

 

第八問「嘘つきの門番はどちら?」

あいかわらずのんきな鳰

今回から夜の番場ちゃんが主に映るようになりました。性格が全く異なるとはいえ一人でずっと喋っていた番場ちゃんはシュールでしたね。

 

次は番場ちゃんかと思っていたら番場ちゃんと伊介さんがほぼ同時に攻めてくるという展開になりました。兎角さんvs伊介さん、晴ちゃんvs番場ちゃんとなり一気にピンチです。今回のキャラソンは番場ちゃんだったので、今回は番場ちゃん回ですね。

 

第九問「胸の中にいるのは?(追試)」

ウキウキな伊介さん

晴ちゃんが思っていたより善戦していました。本当に夜の番場ちゃんはよく喋りますね。トイレに隠れていた晴ちゃんを見つけるためにいちいち「コンコン、入ってますか~?」と言ってドアを粉砕していた番場ちゃんが印象的です。番場ちゃんは最終的にライトを浴びて弱体化して退場してしまいました。致命的な弱点すぎますね。

 

伊介さんは兎角さんを地上へ落下させることに成功しました。しかし、兎角さんは生きていました。生きているどころか起きた直後以外は怪我している素振りを見せなかった兎角さんが凄かったです。伊介さんに勝った後で晴ちゃんが初めて兎角さんを兎角と呼び捨てしていましたが、今後はさん付けと呼び捨てが不規則に入れ替わります。ずっと呼び捨てというわけではないですね…。

 

第十問「女王はだれ?」

純恋子さんが作った(?)黒組の機会人形達

純恋子さんによってお茶会が開かれましたが、当然のように罠でした。なぞなぞを出されて「どういう意味だ?」と返答していた兎角さんがまた面白かったです。用意されていた退場済の黒組生徒達は人形でしたが、何だか不気味でしたね。そして、訳あって武智さんだけはまさかの本人でした。退場した方々はもう登場しない本作ですが、武智さんだけ再登場できるなんて恵まれてますね。

純恋子さんは実は全身改造人間であり、攻撃はもう滅茶苦茶なものでした。なぜか再登場を果たした武智さんでしたが、今思えば出番があまり無くて残念です。今回の武智さんの扱いは本当に雑でした。そして今回は兎角さんではなく晴ちゃんが純恋子さんにとどめを刺しました。黒組は残り三人ですね…。

 

第十一問「『祝(ことほぎ)』と『呪(のろい)』の見わけ方』

未だに第三者の立場の鳰

黒組の真の目的や晴ちゃんの秘密などがどんどん明かされました。晴ちゃんが兎角さんを操っていないと証明できないとわかり、悲しそうにしていた兎角さんの表情が印象的でした。そして、最後に兎角さんは晴ちゃんに暗殺予告状を示します。兎角さんの気持ちを考えると、本当に複雑です。

 

第十二問「故に、世界は□□に満ちている」

兎角さんと晴ちゃんのカップリング

兎角さんが晴ちゃんを狙いに来ましたが、兎角さんが晴ちゃんを連れて逃げ出します。片方の兎角さんが実は鳰の変装でしたが、途中の兎角さんと兎角さんの戦いや言い合いの場面ではどっちが本当の兎角さんなのか、注意して見ていないとわからなくなってしまいそうでした。兎角さんの顔で鳰の口調が出ていたのはまたシュールでした。

そして、最終的に兎角さんは晴ちゃんを刺しました。黒組の戦いの勝者は兎角さんでした。報酬として欲しいものはあるけど絶対に手に入らないというのは悲しいですね…。兎角さんだけ生き残り、とても辛い展開です…。

 

そう思っていたら、晴ちゃんは奇跡的に助かっていました。暗殺に失敗した兎角さんは普通に退学になっていましたね。しかし、唯一卒業できた晴ちゃんと兎角さんの関係は今でも続いているみたいです。末永くお幸せに。

 

さらに、黒組の面々もそれぞれの場所でそれぞれのことをしているみたいです。何人か死んでいてもおかしくない方々がいましたが、全員生きていました。全員生存は嬉しいのですが、暗殺者の世界は甘いなと思ってしまいました。武智さんは出所できるのでしょうか…?

 

おわりに

どんどんキャラクターが退場していく寂しい作品ですが、それを補う十分な面白さがあったと思います。デスゲーム作品として期待してしまうと拍子抜けしてしまうかもしれませんが、ちょっと殺伐とした学園作品として観るとすごく面白いと思います。良い作品でした。